「継続相談」の是非

クラージュラインのサービス開始前、「基本方針」を定める中で
相談員同士が「継続相談の是非」について議論していたことがあります。


相談員Aは
「いつでも誰でも何度でも、気軽に話してもらえる窓口を目指したい」と。
これに対し相談員Bは
「Aさんの発想はそもそもの出発地点がずれている」と。

(き、厳しい!!)

相談員Bいわく
「相談窓口は、相談者が相談員との対話を通して自分自身の思いを整理して、
その中から必要と思う事柄を会社に報告。                                                             それに対し会社が適切な対策を講じていくことで
就業環境が改善されていくことが本来の目的だから。
1回の相談で完結を目指すものであり
継続相談を前提とした仕組み作りは、本来の目的を果たすものではない」

(確かにその通り)

10年以上、民間民間企業で相談対応経験がある相談員Bの発言には重みと説得力があります。
話合いの結果、「相談員Bの考え方は、確かに相談窓口のあるべき姿」                                                 というところに着地していました。

このことについて私自身は、
相談員Bの考えは「理想」、相談員Aの考えは「現実」だと考えます。
職場での悩みについては、まず「誰かに話したい」というところが
出発点になるかと思いますが、最初の一歩の段階で、
気持ちの整理と報告する内容を判断していくことは
現実的には難しいこともあるのではないかと思うからです。
そこで二人が話合いを終えた後、私からは                                                            「一話完結目指しながらも、完結できない相談者に対しても、
何度でも誠実に向き合っていくという姿勢で対応にあたってほしい」
と指示しました。

なので、相談しようかどうしようかと迷いながらこのブログを見て下さっている
従業員の方がいれば、今迷っている気持ちも含めて是非気軽になんでも                                                当窓口の相談員にお話しいただければと思います。聴く準備はできています。