「成長につながる」教育・指導

 昨今、部下を持つ方々から「指導していただけなのに、パワハラだと訴えられた」
といった相談のお電話を受けることが多くなりました。

「少し厳しく注意したら、次の日から会社に来なくなった」
といったような経験をされたことはないでしょうか?
社会経験が浅い場合、厳しく注意されることに不慣れな人が少なくありません。
上司や先輩との会話で常に不安や緊張感を抱いていると、仕事がうまくいかず叱られた時、
自分の人格を全否定されたと思い込む人もいます。
人間性を否定せず、問題となった事実だけを伝えていく、、、
それが、部下を上手に叱るポイントとなるのでしょう。
また、「〇〇してくれると助かる」という伝え方にするだけで、
「自分は認められている」という肯定感につながることもあります。

ただ、時には厳しい指導が必要な場面もあります。
そんな時でも、部下自身が「自分の成長につながること」と思えれば、
たとえ厳しい指導であっても「パワハラだ!」と訴えることはないでしょう。

「分からないことは聞く」「分からないことは調べる」という教育を受けてきた世代は、
インターネットの普及もあり、情報を集めることは得意です。
ただ、「聞く」「調べる」ことは得意でも、そこから「考える」ことは不得手なことがあります。
そのような場合は、一緒に考えてみてはどうでしょうか。
人は、一緒に考えてくれる人がいると、自分でも考えようとします。
そして自分で考える力が身についた時、それは、成長につながった、、、
ということだと考えられます。

部下を上手に育てる、部下を大切にする、
それは、上司本人の肯定感や自信につながることであり、
上司自信を大切にすることでもあると感じます。