「良かれと思って・・・」

先日、こんな話を聴きました。入社してまだ数か月の方です。
先輩からの指摘が強すぎて少々凹みながらも職務を全うしようという気概に溢れ、
出社時間がどんどん早くなっています。自主的ではあるものの、拘束時間が長いことに少々不満もあります。
その愚痴を同僚に吐いていたところ、上司の耳に入りました。
上司はその方との面談時間を取り、話を聞きました。
ですが、、、その、聞いた話をそのままその先輩に伝えたそうです。
「〇〇さんは、こう思っているよ」・・・それによって、余計に人間関係がこじれました。
そしてその方は、「先輩よりも上司の人格を疑う!」と憤っていました。
 
きっと上司は、良かれと思って話を聞いたのでしょう。
そして、良かれと思って、聞いた話をそのままその先輩に伝えたのでしょう。。。
ただ、それは、その方の意図することではなかったのだと感じます。

では、どうすることが良かったのか、、、
その答えを持っているのは、悩んでいる本人ではないでしょうか。
本人が、どうしたいのか。どうなってほしいのか。それに尽きると私は思います。

他人が思う「こうすればいい」「こうしてあげよう」は、基本、役に立たない。
今の状況、今の環境で、本人が、できそうなこと。それが、大事・・・そう感じます。
 
話を聴くこと、、、それは、話し手である本人が、これまでの気持ちを吐き出す、
そして今後の道筋を自分で考えられるようになる、、、それが相談員にとっての喜びです。