「被害者の声」が会社を救う架け橋に
職場におけるパワーハラスメントの定義が明文化されて10年が経ちました。
相談窓口に寄せられるパワハラの相談も日々多くなり、内容も多岐にわたっています。
時には、被害者本人からではなく、その様子を見かねた同僚の方、
家族の方からのご相談もあります。
パワハラの相談を受けていて感じること、、、
被害者は心身ともに大変苦しい状態に追い詰められています。
それなのに行為者は、自身の行為に対して全く何の問題も感じていないケースが多い、
ということです。中には、
「俺はセ・パ(セクハラ・パワハラ)両リーグだ!」
と豪語する人もいるそうです。
ハラスメントは、その行為についての自覚だけではなく、
「許されるものではない」という認識が
浸透しない限り、なくならないのではないかと感じてしまいます。
誰もが、「許されるものではない」と認識できれば、
働きやすい職場環境が作られるのではないでしょうか。
そのためにも、被害者の声が大切なのだと感じます。
被害者の声がないと、問題が表面化せずどんどん深刻な状況になるばかりだと思います。
被害者の声は、被害者自身はもちろんのこと、周囲の人や職場環境、
ひいては会社にとっても、救いの架け橋になるのではないでしょうか。
声を出すのは、とても勇気がいることでしょう。
相談窓口では、その勇気が報われることを願い、会社にどのように報告するとよいのか、
一緒に考えさせていただきます。