事実を伝えることは、「誹謗中傷」なのか・・・?

相談窓口にお電話下さる方の多くは、通話の冒頭で
「ハラスメントにあたるか分からないですが・・・」と切り出します。
そしてその状況、例えば
「胸ぐらをつかまれて罵声を浴びた」
「後ろから突然蹴られた」
といった、身体的暴力を伴うような話をする方もいます。

身体的暴力がありながらも、
「ハラスメントなのでしょうか…」と不安げに問いかけてくることもあります。
 
ゆっくり話を聴いていくと、なぜこれまで我慢してきたのか話してくれる方も
少なくありません。そうした方は、

「相手を誹謗中傷していると思われる」

と言うことが多いです。確かに、自分の発言が誹謗中傷と捉えられてしまうのは
心外ですよね。ですが、誹謗中傷と、事実を伝えて改善を求めることは全く別の
ことだと思います。誹謗中傷と客観的な事実、この違いを線引き出来れば、
誰かに相談できたり、解決のための支援を求めることが出来るようになるので
はないかと感じます。

とはいえ、苦しい時には遠慮なく相談窓口にお電話いただくのが一番だと思います。
相談員に話すことで、気持ちの整理がついて自分の心身を守るための行動を取れる
ようになる可能性が高まります。

相談員は、相談者が苦しい時、つらい時、自分の心身を守るための行動が何か、
一緒に考え、寄り添える窓口でありたいと思いながら日々お電話お待ちしています。