心が疲弊したときに「やるべきこと」

相談窓口では、ハラスメントによってメンタルに不調をきたし、
「朝起き上がれない」
「涙が止まらない」
「まともに仕事ができない」
といった症状を訴える方もいます。そうした症状によって初めて、
「自分は精神的に参っている」ということを自覚するようです。
そして、「周囲に迷惑をかけている」と考え、
「何もしない、できない」自分を責めています。
こう考えてしまうこと自体、不調の表れだと感じます。

ハラスメントによって傷つき疲弊した心では、
正常な思考回路や判断が難しくなっていることも珍しくありません。
それは心のエネルギーがなくなる状態に陥りやすいものです。
そうした方々には、周囲への気配りが厚い人が多く、
心配をかけまいとして症状が軽い初期には、無理にニコニコ笑っている
こともあります。

そのような状態の時には、とにかく休養することが第一であり、
それが一番の「やるべきこと」なのだと思います。
休日にぐったりして何もしたくない、できない、と言う人は、
できない自分を責めて落ち込むのではなく、動けなくなるほど疲れている、
それだけ大変な状態なのだと認識し、その中でよく頑張っている自分を
ほめてあげてください。調子を悪くする前にきちんと休むことができている、
つまり、セルフコントロールができている、ということであり、
社会人として大切なスキルが備わっていると考えましょう。

そして願わくば、、、そうした状態含めて、
その原因となった状況などを相談窓口にお話しください。
相談員は、あなたと一緒に考えたい、そう思っています。