「セクハラ配転」その後(パート1)
数年前に受けたセクハラについての相談事例をご紹介します。
パート従業員である相談者は、自分の息子と同じ年代であるア
ルバイト学生(A氏とします)の指導を任されました。息子感
覚で親しくしていたところ、だんだんA氏は、相談者のことを
「女性」として見るようになったそうです。A氏は、意図的に、
相談者と2人きりになる空間を作り、相談者の意に反する行為
を求めるようになったそうです。
怖くなった相談者は、正社員(B氏とします)に相談しました。
すると、B氏は相談者に詫びながら、人員不足のためA氏を解雇
することは難しいと言ったそうです。ただ、相談者とA氏が2人
きりにならないよう、A氏を(同じ職場内の)別部門に異動させ
ました。そしてその後、A氏は、別の職場に異動になり、相談者
はA氏と顔を合わす心配はなくなりました。
それから数年たった今回、そのA氏が、相談者の職場に戻ってく
るという辞令が出たそうです。A氏は、アルバイトから正社員に
なっていました。そして、相談者の職場では、正社員が欠員して
いるという事情もあります。職場の事情を理解しながらも、相談
者は訴えました。「許せない」と・・・。