皆が嫌われてることを恐れている職場(パート2)
この場で詳細をお伝えすることは控えますが・・・。このAさんの
言動は極めて不適切で、一般的な概念に照らし合わせて考えれば、
相応の指導を経て一定期間をめどに改善を促すことが急務である
事案であると明確に言えます。かなり極端で悪質な事例です。
しかし、ここまで悪質な事例ではなくても、職場のハラスメント
問題が取り沙汰されるようになって以降、「問題社員はいるけど
誰も注意できない」という類の相談は増えています。
その理由は何か?
ハラスメントという言葉が独り歩きして、職場で正しく理解して
いる人がいないため
ということが言えるのではないでしょうか。
では、このような事案を改善するために必要な手段は何か?
それは、ずばり、ハラスメントの研修です。
事前に職場アンケートをとり、その職場で問題になっているこ
とを講師にうまく取り上げてもらうことも一法かもしれません。
労働者側に「こういう行為があればあなただってハラスメント
の行為者になり得る」ことを伝え、「皆で学んだ以上、皆の目
が光っている」という環境を構築することで、抑止効果を期待
することもできます。
また当然管理者側に対しては「指導とハラスメント」の違いを
教え、必要な教育は臆せずななされるべきということをしっか
りと伝えていくことが大切です。
残念ながら、この事案では会社側の対応が得られず人材流出が
続いたそうです。
嫌われることを恐れ誰も何も言わず、結果としてハラスメント
行為を許している・・・そんな職場から卒業していくことを、
私どもクラージュラインは応援しています。