働くということ

みなさんにとって、「働く」とはどういうことでしょうか?

私は、相談員として様々な働く人の声を聴くなかで、
「働く」とは、“社会との接点の中で成功体験を積み、
自分の存在意義を確認していくこと”ではないかと考
えるようになりました。
日々の仕事を通じて誰かに役立ち、成果を出し、自
信を積み重ねていく。そんな経験が「自分はここに
いていいんだ」と感じさせてくれるのだと思います。

ところが、その流れを断ち切ってしまうような言動
もあります。例えば・・・、

◆新しいアイデアを出しても「あなたにそんなこ
 とができるの?」と冷笑する
◆うまくできたときにも「調子に乗らないで」と釘
 をさす
◆挨拶をしても目を合わせずに、不機嫌な態度
 で空気を乱す

こうした行動は、必ずしも厚生労働省の定めるハラ
スメントの類型には該当しないかもしれません。
ですが、これらは確実に、「成功体験を積む場」に
ふさわしくない言動です。

では、どうすれば職場が「成功体験を積める場」に
なるのでしょうか?
それは、一人ひとりが「自分の目標を持ち」、それ
を周囲と共有し、協力し合える関係性をつくること
です。仕事をただ“こなす”のではなく、「こんなふう
に成長したい」「こんな成果を出したい」という目標
を持ち、互いに認め合い、支え合える関係こそが、
働く意義を感じられる場所になります。

アメリカの心理学者マズローも、社会的欲求(所属の
欲求)が満たされていても、その社会で自己実現する
(成長する/成果を出す)ためには、他者から承認さ
れることが不可欠だと主張しました。
私自身も、これまで働く人々の声に耳を傾けながら、
「ここにいていい」と思える瞬間が、どれほど大切
かを実感してきました。
成果を認め合い、安心して挑戦できる関係性が、働
く人の力を引き出します。
小さな成功体験の積み重ねが、職場をより豊かな場
所へと育てていくのだと思います。

係の悩み」
を感じているなら・・・、
一人で抱えず、どうか私たち相談窓口を活用してく
ださい。
どんな小さなことでも構いません。あなたの感じて
いる違和感に、耳を傾ける場所がここにあります。
働くことが「自分の価値を実感できる」ものになる
ように・・・。そんな思いを込めて私たちは、みなさ
まの声に耳を傾けています。