「業務上必要かつ相当性を超えた」言動
職場のパワハラを定義する言動とは、
①優越的な関係を背景とした、
②業務上必要かつ相当性を超えた、
③就業環境が害されるものであるとされています。
今回は業務上必要かつ相当性を超えた言動について考えてみたいと思います。
同じ言葉であっても、その言葉が発せられた状況によって、その言葉が業務上必要かつ相当性を超えた言葉なのかの判断は違います。
たとえば、「気をつけろ!ばかやろう!」という言葉は誰もが不快な気分になる言葉です。この言葉が、高所作業を行う建設現場で間違った方法で命綱を取り付けた部下に発せられた場合と、オフィス内で書類のホッチキスの位置が多少ズレている書類を上司に提出した部下に発せられた場合とでは、その言葉の必要かつ相当性の許容範囲が違います。同じ表現であっても、従業員の命を守る言葉となる場合もあれば、業務上明らかに必要性のない言葉となる場合もあります。
業界の文化によって、その言動がパワハラに相当するかどうかの判断に多少のズレがあるかもしれません。
とはいえ、実はよくあるケースですが、業界や企業の文化のみをパワハラ基準とするのは大変危険です。
すべての従業員が、日頃から相手の立場に立って行動し、感謝の気持ちを伝えられるようなコミュニケーションを取ることが出来れば、自然と相手の思考パターンを理解できるようになるでしょう。
なぜ、あの時あのような言葉が発せられたのかを自然と納得できるような職場環境を目指したいものです。


