「もっと早く相談すればよかった」(パート3)
こびりつきは力では落とせない。それより丁寧に、丁寧に、温めながら拭き取る
ハラスメント被害者は、相談をためらってしまうものです。ですが、「もっと早
く相談すればよかった…」、この思いは、相談者だけでなく、周囲の人も抱いて
いる思いではないでしょうか。
相談者は、課長や周囲の人のフォローがあったからこそ、かれこれ10数年、な
んとかやってこられました。課長や周囲の人が相談者にフォローすることは、
とても重要なことです。ただ、相談員としては、主任から相談者へのパワハラを
気付いているのであれば、第三者としてハラスメント相談窓口に相談してほし
かったとも感じます。
「部下からハラスメントの相談をされたけど、どうしてあげればいいのか分か
らない」「同僚がハラスメントされていて、見るに見かねて、、、」といった
相談は、実際にあります。ハラスメントは当事者だけの問題ではありません。
“周囲”という、第三者にも影響を及ぼす問題だと感じます。また、第三者とし
ても何かしらの心の「ざわつき」があるものだと思います。「自分は被害者で
はないけど、見ているだけで辛くなる」といった声もあります。そうした思い
を吐き出すことも大切です。
自分は被害者ではないから、、、と思わず、第三者として感じていることを、
ぜひご相談ください。