辛い思いをされた方にお勧めしたい資格『産業カウンセラー』

「職場の人間関係で精神疾患を発症してしまい休職中です…。
休職期間を終えたら復職すべきか、退職して新たな道を進むべき
かとても悩んでいます」
このような相談を受けることが度々あります。相談員の立場とし
ては、できるだけ、ご相談者自身の自由意思を尊重しながらお話
を伺うよう努めます。

ただ一度だけ、対面相談を行った際に、
「休職中、何かを学ぶならどんなことがいいか」と聞かれたこと
があります。そのご相談者は、誰もが知る大手企業で正社員とし
て勤務されている方でした。勤続年数も長く、順調にキャリアを
積んでこられた中、たまたま配属された部署の上司とは折り合い
があわず、適応障害を発症していました。
「休職制度を利用させてもらっていることはありがたいと思いま
すが、休職期間が明けた後、職場復帰できるのはとても不安・・・。
でも辞めてしまえば、なかなかこのような大手企業に就職するこ
とはできない。やはり戻るしかないとは思うが徐々に自身がなく
なっていく。こんな私でもこの休職の時間を使って少しでも何か
を学ぶことができれば、自分の心の支えになると思います」
という考えでした。
そこで「産業カウンセラーについて調べてみてはどうか」とお答え
しどのような職業かを簡単に説明すると、ご相談者は突然目をキ
ラキラさせて「とても興味があります!相談員さんみたいに人の
悩みを聞いてあげられるようになれたら私も嬉しいし、復職する
にしても辞めるにしてもこれからの職業人生の中で必ず役立つス
キルになるかもしれません」と答えました。

もちろん休職期間中については、各社就業規則で「療養専念義務」
が規定されていると思いますし、病状によっては学習が負担になる
こともありますので学習ができる状況か否かは、職場や医師とよく
相談する必要がありますが。そこで合意ができたのであれば、休職
期間中過去の行いだけを振り返る作業を続けるよりも建設的な過ごし
方になるのではないかと思います。
もしかするとこのブログを見ている方の中にも、先が見えない闇の
中で苦しい思いをされている方もいるかもしれませんが、そのよう
な経験が活きる職業ではないかと個人的には思っています。

ご興味があれば一度調べてみてはいかがでしょうか。