お父様・お母様からの相談も増えています!

前回は、
◆「令和3年度個別労働紛争解決制度の施行状況」にて
 いじめ嫌がらせの相談件数が、10年連続最多になっていること
◆日本では、「自分が不快に感じたこと=ハラスメントである」
 という本質を離れた認識が深く根付いている」こと、
◆行政機関介入の前に当事者間の歩み寄りで事案を改善
 していただきたいことと
等についてお伝えしました。

これについて少しだけ相談員の立場から補足させていただきます。
最近は、従業員のお父様・お母さまのからの相談も増えています。

私は、クラージュライン以外でもいくつかの専門機関で
相談業務に就いていますが、その中でお父様・お母様から、
「上司のいじめで、娘がメンタル不全に」
「社長の痛がらせ、息子は仕事を辞めたいと言っている」

        ↓
「娘(または息子)が不快に思っているのだから
これはハラスメントですよね!!?」

という類の相談を受ける機会が増えています。

この場合、私は本人が話せる状況であるかを確認し
話せる状況であればできるだけ代わってもらうようにしています。
最終的には、
「今まで家族の間でもモヤモヤを引きずっていたけれど
ゆっくり話を聞いてもらえたことで気持ちの整理ができた」
と言われます。話してよかったと思っていただくことは、
相談員冥利につきるので嬉しいですが。
お父様・お母様からは、娘・息子への深い愛情を感じますので
初動を間違えてしまうと、本人からの相談以上に
より深刻化するだろうということも同時に思います。

この傾向について、私は個人的には
「会社は学校化している」と感じています。
教師になった人がよく
「生徒より保護者とのやり取りが大変」
と言っていますが、その傾向が会社にまで及んでいるように思うのです。

様々な立場から様々な思いがあることと思いますが、
会社としては、「今の時代はこういうものだ」と割り切って
時代に合わせて柔軟に変化してくことが
最もスマートだと言えるのではないでょうか。
そのためにも、やっぱりハラスメント対策は必要ですし
とりわけ、誰からどんなボールが飛んでくるか分からない
相談窓口の「一次対応」については労務担当者のメンタル不全防止のためにも
外部委託をする方が効率的だと考えます。

設置がお済でない企業様におかれましては、是非
「クラージュライン」のご利用をご検討ください!