「育児中の就業」を考える

子どもの保育園への送り迎え、子どもの発熱による遅刻や早退、、、
そうしたことが、職場ではしばしば問題になるようです。
相談窓口には、子育て中の人から「迷惑をかけているとは思うけど、
どうしたらいいのか」といった相談を受けることがあります。
また、子育て中の人の言動に対して、同僚や上司からの相談もあります。
さらに、子育て中の人に対する上司の対応が、
「ハラスメントだ」という場合と、「えこひいきだ」という場合があります。
いずれにしても、従業員が子育てを始めた時、職場でどう受け止めて、
どう対処していくのか、、、といった戸惑いがまだあるように思われます。
 

そうした戸惑いがあるのは、多くの職場で、子育てについては個人のこととして
あまり関わってこなかったからではないでしょうか。
ですが、子育ての疲れから職場でミスしてしまったり、職場のストレスから子どもに
きつく当たってしまったり、、、といったこともあるでしょう。
仕事と個人、それはそう簡単には切り離せるものではないように感じます。

企業が個人の生活を尊重しつつ、個人と相談しながらその生活を理解し、慎重に支援していく。
そうすれば、子育て支援と同時に仕事の効率化も図れるのではないでしょうか。
そしてそれは、ハラスメントの問題だけでなく、従業員のメンタルヘルスに対しても、
良い影響を与えていけるのではないか、、、そう感じます。