相談後の対応、『初動』が肝要

実際に相談が入った場合、会社の担当者としてどのような対応をすればよいのか
戸惑ってしまうのも無理からぬことかと思います。ハラスメント対応に特化した
部署であればまだしも、他業務と並行してハラスメント対応を担っている場合に
は、さらにハードルが高いことだと感じます。とはいえ、会社には、職場環境配
慮義務がありますので、たとえ相談者自身に「要望がない」ように見えたとして
も、何も対応しなくていい、、、ということにはなりません。
会社の法的義務違反になる可能性がありますし、職場の秩序維持の観点からも
適切な対応を行う必要があるでしょう。

ハラスメントへの対応は、実にケースバイケース。案件(=出来事)が同じであ
っても、人(=当事者)が違えば、しかるべき対応も異なってくるものだと思い
ます。ベースに傾聴があることは同じですが、それだけでは「対応した」という
ことにはならないでしょう。また、相談者の要望を完全に叶えるのは難しい・・・
そういう考えが頭をよぎると、ついつい、対応を先送りにしたくなってしまうの
ではないでしょうか。ですが、ハラスメント相談への対応は、スピード感、そし
て初動が肝要です。

クラージュラインでは、実際に入った相談への対応について、専門家への相談を
案内することもできます(※①)。
後になって、「会社は何も対応してくれなかった」というクレームにならないよ
うにするためにも・・・、
対応に迷う場合には、専門家への相談も一つの方策になるかと思います。

※①・・・提携社会保険労務士のご紹介となり、別途オプション料が発生します。