「成長できない」と感じる職場

「上司と話してるとやる気がなくなる」「今の職場では成長できない」
という相談をお受することが度々あります。「成長できない」と感じる
要因は様々かと思いますが、今回は「部下のやる気をなくす上司にはど
のような特徴があるのか」について考えてみたいと思います。

① 正しいのはいつも自分と思っている
いつも自分の考えを正しいと思ってしまう傾向があり、人の気持ちを
汲み取ることが苦手です。自分自身の考えを優先にしているため、部
下との考えの違いを尊重することができず、自分と異なる意見を否定
してしまいます。

② 承認欲求が強い
承認欲求が強く、存在を認められたいという思いが強い傾向があります。
いつも自分の話ばかりして部下の思いに気をまわすことはほとんどあ
りません。

③ 自己防衛が強い
自己防衛が強く、本来は評価すべき部下の成長を自分の価値が脅かさ
れる「脅威」ととらえ、心無い発言をしてしまうことがあります。
また部下が成果を出したとしても、褒めることはありません。

④ コミュニケーションが苦手
部下との対人関係が難しい傾向があります。建設的なフィードバック
やサポートを提供することを怠る傾向があります。そのため、部下は
モチベーションを失い、職場環境が悪化することがあります。

このような言動が続くと、心理的安全を確保できずストレスが溜まり、
離職につながることもあります。結果としては、よい人材が育たなく
なり将来の企業利益にも影響してしまいます。
会社としては管理者研修を行う等の対策が必須になるでしょう。

また、従業員側からするとこのうな人物が管理職に就いている場合に、
「話せばばわかる」と考えて率直に素直に気持ちを伝えようとしても、
頭ごなしに否定され更に気分が滅入ってしまうこともあるでしょう。

諦めながら働き続けることはとても苦しいことです。

もし相談窓口が設置されている職場なら、一度思いを言葉にして伝
えてみてはどうでしょうか。
一筋縄にはいかないかもしれませんが、話すことで何かが分かるき
っかけに繋がることはあるのかもしれません・・・。